Gin Johannes Studio

建築家 ジン・ヨハネスの『いちごの(フレイバー)カフェ』


4. Cafe Talk
静波の海の家はちょっとセドリックっぽいか?




静波と言う海水浴場があってこないだ行ってきた。写真で見たことがあって、なんじゃこりゃと思ってたのだが、海の家にしてはちと大掛かりなハイパー・ストラクチャーで、しかも連続して同じユニットがリピートされている、計画的な犯行!?である。いざ行ってみて解ることは、静岡市から焼津を越えてその向こう側なんだが、この辺の海岸はやたらだだっ広いということだ。地形的スケールの圧倒的な違いがある。その結果これだけやっても!?あまりハイパーに見えず、ちょっとかすいぐらいの、やっぱ海の家っぽく見えてしまうのが笑い。 かすいというのをちょっと分析してみると、その素材には鉄骨でフレームを組んだ後、2次部材の小梁と仕上げは木という組み合わせだ。そして壁はなくてよい!これで2層の空間を作っている。しかも1層部分はあえて自由に奥まった床面の構成を、各海の家が工夫していて、それが2層部分の張り出し感を演出できている。この辺の構成法がセドリックっぽく見せている。階段の突き刺さった感じも、ディテールはあまり力を入れず、だけど見せ場になっていて、かなりよい加減のかすさだ。ちなみに警備本部だけはポリカの浪板を木の角材の横線だけで止めた長谷川逸子ディテール!?になっている。ポスターの張り方一つのセンスがこういう場合、決定的な効果にもなっている。俺的には住宅が、こういう開放的なものがいいんじゃないかと思ってんだけどね。テラス・ハウスがいい。

セドリックからテラスにシフトできたでしょ?
       


Cafe Talk 過去のログ。
  • [Mini Chair]
  • 横浜フェリーターミナル
  • 新井さん
  • ロンドンのクリスマス、「京都のロンドン」のクリスマス
  • 竹山実先生の退官記念
  • renzo Oct.2003