Gin Johannes Studio

建築家 ジン・ヨハネスの『いちごの(フレイバー)カフェ』


4. Cafe Talk

[Mini Chair]



Mini Chairは折り畳めるポータブルなミニ。折り畳む機構はシンプルなノーデザインもの。それに付随した「座の天板」のみをデザインモチーフとしている。「最小限のデザイン」に対する自分自身の回答でもある。極力デザインしない、だけどここだけは、、、という部分にこだわりやテイストが出てしまうものだ。 実はこの「座の天板」にはベアリング・ボールジョイントが埋め込まれていて滑らかに回転するようになっている。そのため「座の天板」の突起形状は、その回転機構を表す機能表現である。 と同時に、実はガーデン用の低いソファーの為のサイドテーブル用に開発された。こっちが機能的にメインだと言っても良い。ソファーって言うものは割と大きくどっしりとしていて、その為のサイドテーブルは対比としてできるだけコンパクトで且つ、いろんなものを使い易く置いて、機能的でなければならない。その為にこの回転機構と突起が非常に役に立っている。 機能的というのは、一般的な万人が使いやすいというたぐいの機能と、例えば「古い車のデザイン」の様な、使ってみて更に「こだわり」があるというたぐいの機能があるんじゃないかと思う。そういう意味では庭で煙草を吸うときなんかは、知っている人は解ると思うんだけど、俺はずっと手巻きたばこだ。だからいちいち紙に指で乗っけて巻いて、しかも細巻きだ。で、ライターをとって火をつける。この間に回転が、何度もこまめにあると機能的だ。もちろん「こだわり」の機能的だ。
じゃあもう一本巻いてみよう、次は巻く途中でカフェラテ飲んでみようか!


花瓶も回転して花のシルエットが変わって、奇麗。

       


Cafe Talk 過去のログ。
  • 横浜フェリーターミナル
  • 新井さん
  • ロンドンのクリスマス、「京都のロンドン」のクリスマス
  • 竹山実先生の退官記念
  • renzo Oct.2003