ダーク透明ブルーのアクリルシートを素材の持つ厚みにより自然にベンディング（湾曲）させて曲面を作る。それらを角度を変えて連続させ、Folding/襞のように使用しドアと一体化させた皮膜のスタジオ・エントランス。 この皮膜のあり方によって、既存の空間の垂直水平に対して問題提起するとともに、実際に拡張した部屋の空間の一部分として広く使用することができていることや、流動的な人の動きと一体化するといった、より身体に近い建築的スキンの実用例でもあるのだ。これらの要素を実現させる為にドアのサーフェイスも曲面によって構成されているが、ヒンジも垂直ではない３次元的に触れた角度によって、自然に閉まる状態にバランスをとっていて、それらが更に２つの異なった「皮膜のドア」が連続して開閉するようになっている。そういったかなりテクニカルな要素にも挑戦している。